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相転移ワンルーム

見かたを変える、練習帳

刷新されるイメージ ネアンデルタール人


昨今、人類学の研究とともに、さまざまな調査発見がなされているとはいっても、歴史や自然科学に興味がない大半の人にとっては、やっぱり下等な原始人というイメージがあるんじゃないかと思われるこのネアンデルタール人。

昔はそれこそ「旧人」と呼ばれて、ホモサピエンスの前段階、祖先型と見做されてたわけですが、今世紀中盤より、火の利用、石器など道具の作成、や文化についての、新たな発見や議論を通じて、そのイメージが少しづつ刷新されて来ているようです。

死者とともに花を沿えて副葬品とした(とも考えられんこともない)跡なんかもありましたね。

今回はそんなネアンデルタール人が作ったと思われる地下構造物が発見されたというニュースをご紹介。

知能が低く、動物同然だと長年考えられてきた旧人類のネアンデルタール人だが、17万6500年前には儀式目的とみられる複雑な地下構造物を、火明かりの中で建造していたとの研究論文が25日、発表された。現生人類の絶滅した近縁種であるネアンデルタール人の、より知的な一面を垣間見る研究結果だ。

 英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された論文によると、ネアンデルタール人は、洞窟の内部に石筍(したたり落ちた水滴中の炭酸カルシウムが沈殿・堆積したもの)の断片を膝くらいの高さまで、塀のようにいくつも積み上げていたとされる。一部には、不完全な円形のものもあったという。

引用元AFP


しかし、そんなに知性的であったはずの彼らが、なぜ消え去ってしまったのか、という誰しもが思う疑問に明確な答えはまだないようですが、絶滅の理由としては以下のような説が唱えられています。

■ホモ・サピエンスに滅ぼされた。
新サピエンス型人類とネアンデルタール人との間で生存競争があり、闘争・殺戮・捕食などを通じてホモ・サピエンスがネアンデルタール人を滅ぼした。

■ホモ・サピエンスとの交配が進み、吸収された。
ホモ・サピエンスととネアンデルタール人は、長期に共存しており、交配も可能であったので、混血が進み、ネアンダルタール人はホモ・サピエンスに同化し吸収され、独立した生物類としては消えてしまった。

■自然消滅
出生率や乳幼児の生存率のわずかな差でも、人口動態には大きな影響を与えます。また、食料を手に入れる技術の差などでも生存率に大きな影響を与えることとなり、それが次第に彼らの人口を減らしていった。

その他にも、火山活動説や、いやいや、絶滅なんかしてないよ、イエティとして存続してるよ説など、諸説あります。

そういえばロシア・コーカサス地方にネアンデルタールの生き残りだとも言われるUMAでアルマス(またはアルマスティ)ってのがいましたなあ。

たかだか2万数千年前まで存在してたんだから、何らかの形で生き残っているって話の方がロマンありますよね。

個人的には今回見つかったような構造物を作れるほどの技術や知性があったなら、技術の差で駆逐されたというより、やはりホモ・サピエンスと同化していったっていうのが自然な気がします。

人間の遺伝子には1~4%ほどネアンデルタール由来のものがあるという研究結果もあるようですし。

僕は骨格的に目の上の眉の部分が張り出しているんで、親近感を感じてしまいます。
自分の血の中にもネアンデルタールの因子があると思うとなおさらですね。

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